絢香 日本人初10カ国にＰＶ配信

シンガー・ソングライター、絢香（１９）が５日、石川・金沢市文化ホールでライブを行い、９００人のファンの前で“世界進出”を発表した。７月４日 にリリースする新曲「Ｊｅｗｅｌｒｙ　ｄａｙ」のＰＶ（プロモーション・ビデオ）が「ｉＴｕｎｅｓ　ワールドプレミア」に決定し、６日から世界１０カ国で 同時先行配信されることが決定。日本人アーティスト初、世界でも３人目の快挙で、“ディーバ・絢香”が全世界へと羽ばたくことになった。

　 ライブ終盤。金沢のファンを狂喜乱舞させる発表が絢香の口から飛び出した。新曲「Ｊｅｗｅｌｒｙ　ｄａｙ」の直前だった。「この曲がｉＴｕｎｅｓであした から世界１０カ国で配信されるんだそうです。行ったことのない国ばかりで、知らない人が聴いてくれると思うと不思議な気持ちだけど、すごくうれしい」。次 の瞬間、会場は総立ちで沸き返った。

　実質上の世界進出。絢香はデビュー前後の０６年２月にアジア進出を果たしている。ＭＴＶアジアが絢香 の実力を認め、アジア１０カ国で「三日月」のＰＶをオンエア。今回はアジアを飛び出し、６日から米、英、独、仏、豪、加、アイルランド、ルクセンブルク、 オランダ、日本の世界１０カ国で同時先行配信される。

　日本人アーティストとしては初。世界でもジャスティン・ティンバーレイク（米）、ビョーク（アイスランド）に続く３人目となる。関係者は「世界各地からファンレターが届く絢香の国際性、楽曲と歌のスケールの大きさに白羽の矢が立ったのでは」という。

　さらに６日には１２５万枚の出荷を記録している１ｓｔアルバム「Ｆｉｒｓｔ　Ｍｅｓｓａｇｅ」（全１５曲収録）もｉＴｕｎｅｓで世界２２カ国に同時配信。これも日本人アーティストとして最多国への配信となる。

　ヒット曲「Ｉ　ｂｅｌｉｅｖｅ」「三日月」、「Ｊｅｗｅｌｒｙ　ｄａｙ」など全１９曲を熱唱した絢香。世界進出に「本当にうれしい。ジャスティンとビョークの次ですよ」と喜んだ歌姫は、新たなる可能性へと進み続ける。