2007年6月6日水曜日

冤罪事件男性、手首つかまれ見取り図描く

富山県氷見市で2002年に発生した婦女暴行事件など2事件で富山県警に逮捕された男性(39)が、約2年間の服役後に無実と判明した冤罪(えんざ い)事件で、男性は6日午前、富山市内で取材に応じ、2事件の現場見取り図について「取調官に右手首をつかまれて描かされた」と話した。

 男性によると、見取り図を描くまで、2事件の現場となった被害女性の部屋には1度も入ったことがなかったという。

 強姦(ごうかん)事件の取り調べでは、取調官に「肩の力を抜け」などと言われ、背後から右手首をつかまれて描されたという。取調官が部屋の概要をあらかじめ描き、男性は机の位置などを誘導されて描かされた。強姦未遂事件でも、同様に描かされたという。

 また男性は、犯行時に履いていた靴の絵を描くよう求められた。取調官に「星のマークが付いていただろう」と追及され、中央に星を描いた。現場の足跡から、犯人の靴はコンバース製運動靴とされ、星のマークが特徴だった。

 男性の描いた2事件の見取り図計3枚と靴の絵は裁判に証拠として提出され採用された。

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