2007年6月5日火曜日

「山田道」は敷葉工法=7世紀中ごろ整備-奈良

奈良文化財研究所は5日、奈良県明日香村の石神遺跡で見つかった古代の幹線道路「山田道(やまだみち)」は、盛り土の崩落を防ぐため、葉の付いた小枝を敷き詰めた上に砂や粘土を積み重ねる敷葉(しきは)工法を使って、7世紀中ごろに整備されたことが分かったと発表した。
 敷葉工法は朝鮮半島から伝わったとされ、日本では7世紀前半築造の狭山池(大阪府大阪狭山市)の堤などに使われている。古代の道路に詳しい近江俊秀県立橿原考古学研究所主任研究員は「日本の中心の幹線道路にふさわしい丁寧さで造られている」と話している。

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