2007年6月6日水曜日

脱北4人家族、通訳の警察官にお礼

北朝鮮を脱出し青森県深浦町に木造船で着岸した家族4人は6日午前、移送のため、保護されていた青森県警五所川原署を県警のバスで出発、県警のヘリコプターで青森空港から茨城県牛久市にある法務省入国管理局の関連施設に向かった。

 4人は出発前、通訳の警察官に「短い間でしたが、本当にありがとうございました。お世話になりました」と朝鮮語で礼を述べたという。

 県警は警察官職務執行法に基づき、裁判所の許可を得て2日から五所川原署で4人を保護。同法で期間は最長5日とされ、6日が期限だった。

 4人が一時庇護(ひご)の上陸許可を申請しているため、入管当局は審査のための仮上陸を認めることにした。できるだけ早く「脱北者」として上陸許可を出し、4人が行き先として希望している韓国が受け入れを表明していることから、近く出国させるとみられる。

 青森県警は、微量の覚せい剤所持が発覚した二男を覚せい剤取締法違反(所持)の疑いで書類送検する方針で、手続きを急いでいる。

 県警によると、4人は医師の診断を受けたが、健康状態に問題はなかった。五所川原署に保護されている間、幕の内弁当など3食をきちんと食べており、笑顔を見せるなど徐々に緊張が解けてきた様子だったという。

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