2007年6月6日水曜日

さくらパパ参院選出馬、ゴルフ界初目指す

プロゴルファー横峯さくら(21)の父、横峯良郎氏(47)が、7月5日公示予定の参院選に、民主党の比例代表候補として出馬することが5日、分 かった。11日に表明する。プロを目指す娘たちのために自宅を売ってゴルフ練習場を作った独自の教育論と、さくらパパの愛称で知られる親しみやすいキャラ クターで、ゴルフ界初の国会議員を目指す。良郎氏の高い知名度は、「消えた年金」問題で安倍政権を攻める民主党の強力な武器になりそうだ。

 関係者によると、良郎氏の周辺では立候補に向けて最終的な準備が進んでおり、週明けの11日に記者会見を開く予定で、調整が続いている。同党に とって、比例区最大の目玉候補になる。立候補が決まり、選挙戦に突入すれば、全国を遊説で回って、その知名度の高さで党のアピールをすることになりそう だ。ゴルフ界から政界に転身した例はなく、当選すれば初のケースとなる。

 最近の良郎氏は、テレビのコメンテーターやタレントとしての活動が多いが、教育論に独自の視点を持つことで知られる。3人の娘をプロゴルファーに 育てるため、自宅を売って借金をしながら練習場を作ったのは有名な話。また、近所の母子家庭の子供たちを招いて無料で練習させるなど、今も地道な活動を通 じて子供たちとの触れ合いを続けている。党内では「現場で培った良郎氏の教育論には説得力がある」との声も多く、白羽の矢が立った。

 良郎氏には、民主党だけでなく自民党など他の政党からも立候補のオファーがあったようだ。関係者によると、当初は選挙に出るつもりはなく、誘いに もかなり慎重だったという。しかし、最近の政治における教育問題の重要さを感じるようになったようだ。周囲には「自分でお役に立てるようなことがあれば」 と、話しているという。

 知名度が高い良郎氏の擁立は、民主党にとっても追い風だ。今夏の参院選は、先月表面化した「消えた年金」問題で、有権者の批判が強まり、逆風が吹 いている自民党に攻勢を強める絶好の機会。党勢拡大の起爆剤になる著名人候補について、小沢一郎代表(65)はかねて「名前だけを借りるつもりはない」 と、実績重視の方針を示してきたが、良郎氏はこの条件もクリアする。

 新たな道を目指すことになったさくらパパの選挙戦が注目される。

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